en

5G/6Gネットワークの計測・改善

UCSDとの共同研究

共同研究プロジェクト

ネットワークの状態を把握し、通信性能が出ない原因を調べたい

基地局や端末のログ、無線信号、O-RANフロントホールのパケット到達タイミングから、通信の状態を可視化します。遅延・干渉・設定などの性能を左右する要因を調べ、6Gを見据えた計測・評価方法も検討します。

5G/6Gネットワークの計測・改善の仕組みを表した概念図

こんな課題をご相談ください

  • 5Gの通信速度や遅延が、想定した値に届かない。
  • アプリケーションの応答が不安定で、どこから調べるべきか分からない。
  • O-RAN構成の装置やソフトウェアを組み合わせた際の挙動を把握したい。

このテーマでは、通信状態の観測と原因の切り分けを入口にします。基地局の制御方式を新しく作ることは、関連する「RANのプログラム制御」で扱います。

研究のアプローチ

まず、アプリケーションが必要とする通信量や応答時間を整理します。その上で、端末と基地局の通信ログ、無線信号、パケットの時刻などを対応付け、性能が変わる場面を調べます。

O-RANでは、基地局内の機能が分かれ、無線装置との間にもデータが流れます。この接続区間であるフロントホールも計測対象に含め、無線だけでなく処理や伝送の条件を検討します。5Gでの計測・評価を基に、6Gを見据えた観測方法も考えます。

端末と基地局の通信状態を観測し、性能低下の要因を切り分けて改善策を比較する流れ

研究で扱っていること

LLM-5GMACの研究は、O-RANのMAC層ログを大規模言語モデルで分析し、通信性能の改善を支援する方法を扱っています。ログから得る情報と実際の通信性能を対応付けることが、改善の仮説を検討する出発点になります。

また、srsRANの公式資料では、E2インターフェースを介した計測・制御の接続例が公開されています。これは利用する技術基盤の資料であり、接続できる情報や機能は構成・バージョンごとに確認します。

共同研究で確かめたいこと

検討する条件評価すること
利用アプリと通信パターン必要な通信量、遅延、欠落への許容度
端末・基地局・伝送路の構成計測できる箇所、時刻の対応、観測の粒度
負荷や無線環境を変えた試験性能低下の再現条件と主要因
設定や構成を変えた比較改善量、他の通信への影響、再現性

既存構成と基準となる性能を共有し、条件を一つずつ変えることで、次に試す改善策を絞り込みます。

関連する研究テーマ

発表文献

このテーマに関連する論文誌・国際会議・研究会・全国大会などの発表を紹介します。題名・著者名は原文表記を保持しています。

論文誌・国際会議など

  1. [1]

    基地局の通信ログを用いた性能改善

    O-RANのMAC層ログを大規模言語モデルで分析し、通信性能の改善を支援する方法を研究しています。

    Osamu Kamatani, Shunsuke Saruwatari, Sushila Seshasayee, Ali Mamaghani, Dinesh Bharadia. “LLM-5GMAC: Performance Optimization in O-RAN Split 7.2 Using LLM-Based MAC-Layer Log Analysis.” ACM Workshop on Open and AI RAN (ACM AIRAN'25), pp. 1–7, 2025-11-04.

研究会・シンポジウムなど

  1. [2]

    5G O-RANフロントホールのモニタリング手法に関する一検討

    青野 優智, 児島 大樹, 池村 優佑, 小林 真, 藤橋 卓也, 小泉 佑揮, 猿渡 俊介. 第119回モバイルコンピューティングと新社会システム (MBL) 研究会, no. 5, pp. 1–8, 2026-05-13.

  2. [3]

    5Gネットワークにおける商用UEを用いた無線全二重通信の実装に関する一検討

    児島 大樹, 青野 優智, 熊代 壮晟, 木崎 一廣, 小林 真, 矢吹 歩, 大島 寛矢, 藤橋 卓也, 猿渡 俊介. 第119回モバイルコンピューティングと新社会システム (MBL) 研究会, no. 13, pp. 1–8, 2026-05-13.

全国大会など

  1. [4]

    5Gネットワークにおける複数O-RUを用いたCSI観測に関する初期的検討

    宮本 青空,青野 優智,西村 雅基,児島 大樹,村上 友規,福島 健,藤橋 卓也,猿渡 俊介. 電子情報通信学会 ソサイエティ大会, no. B-15-24, p. 1, 2026-09-24.

  2. [5]

    セルラネットワークにおける基地局内自己干渉除去による無線全二重通信の初期的実装

    児島 大樹, 青野 優智, 熊代 壮晟, 木崎 一廣, 小林 真, 矢吹 歩, 大島 寛矢, 藤橋 卓也, 猿渡 俊介. 情報処理学会 第88回全国大会, no. 4R-08, pp. 1–2, 2026-03-07.

  3. [6]

    O-RANフロントホールにおけるパケット到達タイミングの計測に関する基礎的検討

    青野 優智, 児島 大樹, 池村 優佑, 小林 真, 藤橋 卓也, 猿渡 俊介. 情報処理学会 第88回全国大会, no. 1T-06, pp. 1–2, 2026-03-06.

  4. [7]

    セルラネットワークにおける無線全二重通信の適用を考慮した端末間干渉に関する初期的検討

    児島 大樹, 青野 優智, 宮田 成人, 大迫 勇太郎, 小林 真, 矢吹 歩, 大島 寛矢, 藤橋 卓也, 猿渡 俊介. 2025年電子情報通信学会ソサイエティ大会, no. B-15-13, p. 1, 2025-09-11.

このテーマについて相談する

ネットワーク構成と観測できる情報を共有し、通信性能を評価する指標と計測方法を決め、性能低下の要因を切り分けます。

最初は、実現したいこと、対象の機器・データ・環境、必要な性能をお知らせください。共同研究で確かめる範囲と評価方法を、一緒に具体化していきます。

共同研究のご相談・お問い合わせ

ins-info at net.ist.osaka-u.ac.jp

「 at 」を「@」に置き換えてお送りください。