360度映像の適応配信
共同研究プロジェクト
360度映像を、多人数へ効率よく届けたい
利用者の視線や視聴方向に合わせた映像配信を研究しています。複数ユーザや複数ドローンの映像を扱う際の、帯域と遅延の課題に取り組みます。
こんな課題をご相談ください
- 360度映像を同時に見る人が増えると、通信量が大きくなる
- 視聴方向を変えたときに、画質が落ちたり表示が追い付かなくなったりする
- カメラからサーバーへの回線も含めて、配信全体を軽くしたい
視聴者が一度に見るのは、360度映像の一部分です。利用者ごとの視聴範囲と、複数利用者に共通する範囲を考慮し、撮影から表示までの送り方を検討します。
研究のアプローチ
映像を小さな領域に分け、視線や視聴方向に応じて画質と送信方法を調整します。共通して見る領域はまとめて送り、利用者ごとに異なる領域は個別に届けます。カメラ側で送る範囲と、サーバー側で再圧縮・配信する処理を合わせて設計します。
研究で扱っていること
複数利用者の注視点に基づく360度映像配信では、カメラからサーバー、サーバーから利用者までの通信を対象に、映像品質と重複する送信量を評価しています。視聴方向の変化に追従する再圧縮と、個別配信・同報配信の組み合わせを扱っています。
企業研修、遠隔見学、点検映像の共有などが応用候補です。複数ドローンの映像共有へ展開する場合も、機体数や利用者の役割、映像の使い方を決め、通信条件を含めて検証します。
共同研究で確かめたいこと
| 検討する条件 | 確かめること |
|---|---|
| 利用者数と視聴方向 | 共有できる領域と通信量 |
| 視線の変化と回線の遅延 | 見たい範囲の画質と表示の追従 |
| カメラ数とサーバー処理 | 回線ごとの負荷と処理時間 |
映像サンプル、視聴者数、配信構成を基に、通信量を減らす余地を調べます。全景を一様に送る方式などと同じ条件で比較し、目的に必要な映像品質が保たれるかを確かめます。
関連する研究テーマ
- 3次元映像・点群伝送:自由な視点で見る3次元データを扱います。
- 操作のラグを減らす通信:操作や視聴の応答に関わる遅延を検討します。
- 5G/6Gネットワークの計測・改善:配信に使うネットワークの状態を把握します。
発表文献
このテーマに関連する論文誌・国際会議・研究会・全国大会などの発表を紹介します。題名・著者名は原文表記を保持しています。
論文誌・国際会議など
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[1]
複数ドローンからの360度映像の適応伝送
複数のUAVを用いた360度映像の適応伝送を扱う発表です。
Soya Iimura, Takuya Fujihashi, Shunsuke Saruwatari, Zhi Liu. “Adaptive Multi-UAV 360-degree Video Transmission.” IEEE Vehicular Technology Conference (IEEE VTC2026-Spring), pp. 1–7, 2026-06-09. -
[2]
見る方向に合わせた多人数向け360度映像配信
複数利用者の注視点を利用し、カメラから利用者までの映像品質と重複する通信を考慮した360度映像配信を研究しています。
Tsubasa Okamoto, Takumasa Ishioka, Tatsuya Fukui, Ryouhei Tsugami, Toshihito Fujiwara, Satoshi Narikawa, Takuya Fujihashi, Shunsuke Saruwatari, Takashi Watanabe. “End-to-End Multi-User 360-Degree Video Delivery Using Users’ Fixation Points.” IEEE Access, vol. 12, pp. 9151–9161, 2024-01-15.
研究会・シンポジウムなど
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[3]飯村 創也, 藤橋 卓也, 猿渡 俊介, 劉 志. 電子情報通信学会ネットワークシステム研究会, pp. 262–267, 2026-03-04.
捜索救難における一人称視点360度映像のマルチUAV適応伝送
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[4]岡本 翼, 石岡 卓将, 福井 達也, 藤原 稔久, 成川 聖, 藤橋 卓也, 猿渡 俊介, 渡辺 尚. 電子情報通信学会ネットワークシステム研究会(NS), pp. 1–6, 2023-03-03.
視聴情報に基づく360度映像伝送に関する一検討
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[5]岡本 翼, 石岡 卓将, 椎名 亮太, 福井 達也, 小野 央也, 藤原 稔久, 谷口 友宏, 藤橋 卓也, 猿渡 俊介, 渡辺 尚. マルチメディア、分散、協調とモバイル(DICOMO2022)シンポジウム, no. 4G-2, pp. 1–8, 2022-07-14.
視線情報を用いた低トラヒック360度映像伝送に関する一検討
全国大会など
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[6]岡本 翼, 石岡 卓将, 椎名 亮太, 福井 達也, 小野 央也, 藤原 稔久, 谷口 友宏, 藤橋 卓也, 猿渡 俊介, 渡辺 尚. 第84回情報処理学会全国大会, no. 4ZB-02, pp. 1–2, 2022-03-04.
複数ユーザに対する360度映像伝送の低遅延化に関する一検討
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視聴者数、カメラの数、通信条件を決め、送信量と視聴品質の関係を比較します。
最初は、実現したいこと、対象の機器・データ・環境、必要な性能をお知らせください。共同研究で確かめる範囲と評価方法を、一緒に具体化していきます。
共同研究のご相談・お問い合わせ
ins-info at net.ist.osaka-u.ac.jp
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